7月9日10日渡波小学校【依田OB報告】 - 協力隊OB石巻市震災支援プロジェクト > 活動報告

青年海外協力隊OB有志による東日本大震災・被災地支援活動。宮城県石巻市,渡波小学校を拠点に活動中です。ボランティア募集情報など。

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7月9日10日渡波小学校【依田OB報告】

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報告者   18-2チリ環境教育 依田 武則
活動期間  7月9日-7月10日

渡波小学校の活動をお手伝いしてきました。わずか2日間の活動でしたが現地で頑張っている協力隊OVの方々の活動に対する意識の高さ、被災者の方に対して歩み寄っていく真摯な姿勢を感じました。また、被災者の方々も互いに触れ合い、話をしていくなかで落ち着きを取り戻そうとされていました。とは言っても学校を一歩出ると津波の被害は大きく、まだまだ復興には程遠く感じました。

簡単ではありますが以下報告いたします。


活動内容
*校庭の凹凸をならす作業、地面に埋まっているガラス片などを取り除く作業
*避難民、周辺住民の方のマッサージ
*炊き出し配膳の補助
*娯楽用将棋版の作成

【渡波小学校での支援活動】

私が見てきた中での現状ですが土曜日、日曜日と毎昼の炊き出し活動が中心となります。
◎土曜日は・・・・ロールパンにカボチャの冷たいスープ、オレンジゼリー、スイカがメニューでした。
◎日曜日は・・・・トマトソースであえた竹の子・たまねぎ・から揚げとご飯、味噌汁にスイカがメニューでした。

朝から厨房で担当の協力隊OVと渡波小学校のママさん(ワタノハママ)が協力し合いながら調理をはじめ、12時前には校内の避難民の方々、12時からは周辺住民の方々に配膳をしました。

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私は周辺住民の方々への配膳作業のお手伝いをしましたが、校庭の片隅に在るプレハブの窓から料理を手渡すように配膳します。並んだ住民の方は「2人分です」「5人分お願いします」とそれぞれの家族の人数を言い、その分を持っていくという流れです。皆さん大きなタッパーなどを持参し、そこにスープを入れてもらっていました。30分ほどで配膳が終わります。校内で生活されている避難民の方は200名、周辺住民の方は60~70名くらいでも代表者が来られるので食事にすると200食分位となり合計で400食くらいが毎回配膳されています。

石巻は朝から30度近くなるような猛暑日が続いており、食品の管理にはとくに気を使っていました。これは作った食事が悪くなること以外にも、学校全体にハエがたくさんいることからも衛生管理は大変大事になっています。

食事の配膳以外には、グランドの凹凸をなだらかにする作業を行いました。これは震災直後のテントの設営跡や車が出入りしたあとなどがあり、更にそこに津波時に流れてきた車や家具の破片、ガラス片が埋まっているためそれを取り除きながらの活動となりました。
土曜日は愛知県のボランティアセンター主催のボランティアツアーがバスを貸しきって来ており、そのボランティアさんたちと一緒に作業をしました。

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それ以外には、校庭の一角に日陰のある休憩スペースがあり、そこでくつろぐ地元住民の皆さんのマッサージをしたり、お話を聞いたりしました。やはりみなさんお疲れもあり肩がパンパンに張っていたのが印象的でした。一様に協力隊OVのこの炊き出し活動に大変感謝をしてくれていました。

<写真 協力隊OB・OGらの皆さんと。上段左から 津田OG・野口OG・稲見OB・片岡OB・菅野OB・下段左から倉科OB・山内さん・井戸OB・依田OB >

【現場で活動している協力隊OBOGにインタビュー】
この現場で活動されている協力隊の方の寝泊り場所は小学校から車で20分ほどの石巻専修大学の敷地内です。現在も100張り以上のテントがあり、多くのボランティアが来て活動しています。連日の屋外での作業、テントでの宿泊、現場での緊張感、そんな中でも明るさを失わずに元気に活動されている皆さんには頭が下がりました。今回、特に中心となって活動されていた津田さんと菅野さんにお話を伺って来ました。

◎津田千恵子さん(18年度1次隊 ケニア 料理)
<大変なことは何ですか?>避難民、周辺住民の方々が毎日この場所にやってこられます。その方々それぞれに考えをもたれていて、それはどれも間違いではなく「正解」なんです。それは例えば被災された家族のこと、家のこと、渡波地区のこと、だからそれぞれの方の思いを上手く汲み取っていくことに大変さを感じたことはあります。
<嬉しかったことは何ですか?>ずっと家族(親戚)の安否が分からなかった人が、ゴールデンウィーク明けに無事で会えた。そんなドラマがこの渡波小学校でありました。忙しすぎて報告できませんでしたが、そういった感動のドラマが実は毎日のように起こっています。

◎菅野芳春さん (16年度3次隊 ガーナ 理数科教師)
<大変なことは何ですか?>状況は毎日変わります(特に震災後しばらくの期間はそうでした)。だから我々は最善策をいつもやっていかなければいけません。そしてどこまでやれば正解なのかはわからないので毎日が勝負になります。幸いここには協力隊を経験した心強い仲間がいるので皆臨機応変に先を読んで行動しているし、緊張感をもってやれています。本部の方や、住民の協力を仰いでいったり、(今日のように)長野の農家のグループから野菜を持ってきてもらったり、市の支援で炊き出しの材料を持ってきてもらえるのは何よりコツコツと現場主義で信頼を作ってきたからです。現場を離れず、定住してやっているからこその信頼だといえるでしょう。
<嬉しかったことは何ですか?> 「おいしかったよ!」「元気だよ」そういう声をかけてもらえるのが一番嬉しいです。周辺住民の方も雨でも日照りの日でもちゃんと来てくれる。本当にそういう光景が嬉しいですね。

【所感】
炊き出しは、協力隊のOVと渡波小学校のママさんたちが協働で行っています。こちらは雇用創出にもつながっています。ママさんたちもとても明るく元気に話しかけてくれるのが印象的でした。

また協力隊OVのメンバーだけにとどまらず、愛知県のボランティアセンターの高校生や一般の方30名、長野県からのレタス・キャベツ・白菜の寄付30箱くらい、東京の東大和市からの移動図書館、埼玉県栄中学高等学校の父兄・先生のグループによるグランドゴルフを通じたボランティア・鳥取県よりスイカ、移動アイスクリームカーによるアイスクリーム配給、などなど多くの団体からの支援がありました。

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これも当初から現場主義で信頼を得ながら活動してきた成果でしょう。今後は、この活動をどう住民の方にシフトしていくかということ、暑さや衛生管理なども重要な課題になります。現在も炎天下頑張り続けている隊員OB・OGのみなさんや避難民のみなさんを今後も支援していきたいと思いました。

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タグ:ボランティア 支援 渡波

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